季節の一枚

最近の撮影より


収穫街道
収穫街道 《平成30年10月下旬》
今月辺りは紅葉の“普通の”鉄道作品が撮れるのでは、と期待していたものの、結局は四ヶ月連続の踏切作品となりました。
過去数年の作品撮影日とネットの紅葉情報を頼りに、三年前のお気に入り作「高原の村 大俯瞰」の撮り直しに川上村を訪れました。 当初は只見線・田子倉まで遠出も考えていたのですが、色々考慮の末、結局は行き易さ(それでも直線的には行けず結構な距離)から野辺山高原に。 途中の高速沿道の山々の色付き状況からも、特に紅葉の遅い唐松はまだまだ相当早いとは感じつつも、到着の現地の状況には相当がっかり。
本命は月末頃なのだけれど早着したのは訳ありで、南アルプスの展望が望めるお天気もさる事ながら前回の作品(十月上旬)では、唐松は最高の瞬間だったものの広葉樹がほぼ完全落葉でちょっぴり残念。 今年の紅葉前線は目下、1500m付近まで下りて来たと言った状況だったので、ほぼ同じ進み具合なのでしょうか。 あまりの中途半端にがっかりで何を撮ろうか悩んだりもしたものの、折角なので高原の風景をのんびり散策しつつ周辺町村をうろうろ。
川上村と言えば高原レタスの印象ですが、今は白菜の収穫大詰めと言った風情でした。 大型のトラクターがこれ程までに縦横無尽に高原を走り回る光景は日本離れ。 翌朝はそんな一枚を狙ってみました。
此処は八ヶ岳裾野の野辺山高原から一段下の千曲川沿いの川上村へと下りて行く幹線道路。並行して走る小海線との川上森山踏切。 周辺は高原野菜の一大生産地で、霜の降りた寒い朝も日が昇るにつれて続々と農家さんが“出勤”。 所々の畑に残る白菜を収穫しては、車両後部に備えた巨大な箱に詰め込み集荷場とを行き来します。
この巨大な多目的耕運機。 川上村は国内有数の保有率なのではないでしょうか。 一家に一台は大袈裟ですが、とにかく多い。 この画像には幸運にも偶然に三台が写り込みました。 そしてこの手の車両、ちなみにドイツ(特に南ドイツ)では快速耕運機(Eilbulldog:元々は製品名の愛称)とも呼ばれもした韋駄天。 運転手さんも千差万別ですが、空荷で畑へと舞い戻る作品のちょっぴりいかついおじさんは内緒の話、踏切一時停止無視でぶっ飛ばして行きました・・・
技術的には画面上の電柱を整理しようと急遽テレコンを装着して急いでいたのか、はたまた普段使い慣れないシャッターボタン半押しコンティニュアスAFの動作に気を取られてか、合成解放値を勘違いして1/3絞りしか絞り込んでいなかった事に撤収中に気付くも後の祭り。 けれども高性能機材のお陰か、何とか許容の解像で一安心。 背後の山の稜線付近は紅葉も見頃。 近々の再訪を計画しています。


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平成30年9月 茶店の踏切 2018

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